LROC-40x Room Controller

CEA-709
BACnet
DALI-2
KNX
M-Bus
Modbus
MP-Bus
OPC XML-DA
OPC UA
EnOcean
SMI
Wireless Local Area Network (WLAN)
LTE
SNMP
Alarming (Alarm Management)
Scheduling
Trending (Historic Data Logging)
IoT
E-mail Notification
SMS Notification
Ethernet (Ethernet Switch)
LIOB-IP
Local I/Os
Gateway Function
Local Connection
Global Connection
Local Manual Operation
Network Security
Remote Access
VNC (Virtual Network Computing)
Web Server for Device Configuration
Mathematical Functions
IEC 61499 – L-STUDIO
BACnet Router Function
Backup / Restore
LWEB-900 Integrated Building Management System
LWEB-802/803 Visualization
L-STAT
UL Recognized Product

L-ROCルームコントローラは、革新的なIPベースのルーム・オートメーションシステムの 土台を成すもので、ネイティブのBACnet/IPネットワークとLonMarkシステムをコントロ ーラーレベルでシームレスに統合します。L STUDIOと併せて使用すれば、柔軟な室内 設備のソリューションを手間なく作成し、要件の変化に応じて変更できます。L-ROCシス テムでは、Web経由で設備を操作するためのLWEB-803のダッシュボードと、ローカル で操作するためのL-VISタッチパネルの操作画面を自動生成するLWEB-802のHTML5 のページも欠かせません。

どのルームコントローラも、一般的なインターフェースにはすべて対応し、ルームオート メーションプロジェクトのための物理I/Oを数多く備えています。KNXデバイスとの接続 には、KNX TP1、またはKNXnet/IPのインターフェースが用意されています。DALIの照明 器具、およびセンサーは、DALI電源を備えるDALIインターフェースに接続します。遮光 ブラインドについては最大16台のSMIブラインドモーターに接続できるSMIを備えてい ます。Belimo製バルブはMP-Busインターフェースに接続します。BACnet MS/TPデバイ スはRS 485インターフェースに接続します。これはModbus RTU/ASCIIインターフェースとして 設定し、電力メーターや入室管理用ekey製指紋スキャナー等のModbusデバイスの接 続にも使用できます。L-STAT室内操作パネルは、専用のL-STATインターフェースに接続 します。EXTインターフェースでは、LSMI-800インターフェースでSMIブラインドモータ ーをさらに16台接続したり、L-MBUS20インターフェースでM-Busメーターを接続したり できます。EnOceanデバイスは、外部アンテナを通してEnOceanインターフェースに接 続します。デュアルイーサネットポートにより、L-ROCコントローラをリングトポロジーで デイジーチェーン接続し、BACnet/IP、LON/IP、Modbus/IP、KNXnet/IP、OPCによる通信 が行えます。また、USBポートにLWLAN-800無線アダプタを接続し、無線LAN通信を行 うこともできます。リレー出力×24、TRIAC出力×8、アナログ出力×8、汎用入力×10、 デジタル入力×2と、各種の物理的な入出力の接続が可能です。ルームオートメーショ ンライブラリには、照明、暖房、冷房、換気、遮光ブラインド、指紋スキャナーによる入室 管理のために作成された機能モジュールが用意されています。SSLを搭載しているた め、ルーム・オートメーションシステムのセキュアな稼動が保証されます。

ルームオートメーションのための柔軟なルームコンセプト

L-ROCシステムにおける制御の最小単位はルームセグメントです。L-ROCライブラリで は、ルームセグメントに関する以下の機能を用意しています。

  • 常時点灯コントローラ照明制御
  • 角度調整および季節調整機能付き遮光ブラインド制御
  • 暖房、冷房、換気の温度制御
  • 在室検知
  • 窓監視および接点センサー

L-ROCルームコントローラはモデルによって、1台で8~16のルームセグメントを扱えま す。大きなビルの場合は、さまざまな種類のルームセグメントに基づき、階層構造の管 理が行えます。複数のルームコントローラを組み合わせることで、エリアマネージャー が担当する「エリア」が構成されます。

複数エリアから成る「フロア」はフロアマネージャーが管理します。建物は、その構造に 基づいて必要に応じてエリアやフロアに分けることができます。

エリアマネージャー/フロアマネージャーは、廊下、階段、トイレの照明、さらには換気に 必要な機能を担当します。フロアマネージャーは各フロア間の通信と、メーターのデー タ処理等のフロア関係の機能を担当します。

部屋は、部屋間のパーティションを移動、設置、撤去することで、どのような大きさにも 任意に設定できるようになりました。その結果として、L-ROCルームコントローラ間の論 理的な接続は、自動的に作成されます。すべてのGUIおよびネットワーク接続も、それぞ れ自動的に生成、適用されます。

すべてのルームセグメントにAST™

L-ROCライブラリでは、どのルームセグメントについても警報、スケジューリング、トレ ンドログ記録(AST™)を提供します。各ルームセグメントは、お互いに完全に独立した 形で運用できます。上位システムは、BACnet/IPおよびWebサービス(L-WEBシステム) 経由でASTTM機能をフルに利用できます。分散して存在するスケジューラーは、LWEB 900を使用して効率的に管理、変更できます。

冗長化、または分離されたIPネットワークによる部屋間通信

L-ROCルームコントローラは、100Base-Tイーサネットネットワークを介して相互接続さ れます。L-ROCには2つのイーサネットポートがあり、内部スイッチを使用して2つのポー トをつなぐように設定することも、2つのポートがそれぞれ別のIPネットワークで機能す るように設定することもできます。

2つのイーサネットポートがそれぞれ別のIPネットワークに接続する構成では、例えば1 つのポートではネットワークセキュリティ(HTTPS)を有効にしてWANに接続し、もう1つ のポートはBACnet/IP、LON/IP、Modbus TCP等のビルディングオートメーションの標準 プロトコルが使用される、セキュアではないネットワーク(LAN)に接続するように設定 できます。デバイスは当然ファイアウォール機能も備えているため、ポート間で特定の プロトコルやサービスを隔離することができます。内蔵VPN機能では簡単にVPNを設定 でき、リモートサイトに対して安全にアクセスできます。LTE-800インターフェースでは、 モバイル通信サービスを利用してリモートサイトに無線アクセスできます。

内部スイッチを使用すれば、20台までのデバイスをデイジーチェーン接続できるため、 ネットワーク設置コストを削減できます。また、イーサネットを冗長構成(リングトポロジ ー)にして信頼性を向上させることもできます。イーサネットの冗長構成は、ほとんどの マネージドスイッチが対応する、RSTP(Rapid Spanning Tree Protocol)を使用して実 現します。

L-WEBによる設備操作の統合

L-ROCコントローラは、IP接続を通して室内設備を操作するためのGUIを提供します。 追加のWebサーバは必要ありません。グラフィックプロジェクトはL-ROCルームコント ローラに配布され、PCや、AndroidまたはiOSのスマートフォン/タブレットから、LWEB 802/803を使用してアクセスできます。

室内操作パネルL-STATの統合

L-ROCルームコントローラはモデルによって、L-STATインターフェースを通して8~16の L-STAT室内操作パネルを接続できます。L-STATは魅力的でモダンなデザインと直観的 な操作に加え、室内の快適性を向上させるためのさまざまな機能を提供します。

内部センサーが気温、湿度、露点、在室状況、空気中のCO2量を計測します。赤外線リモ コンで操作することもできます。入力を追加すれば、標準的な押しボタンや外気温セン サーも装備できます。

上位システムへの接続

L-ROCルームコントローラは、BACnet/IP、LonMark IP 852、Webサービス(OPC)を通し て上位システムにシームレスに統合できます。

これらのプロトコルはすべて同時に使用できます。L-ROCルームコントローラをB-OWS に接続しながら、同時にIP-852チャネルでCEA-709デバイスと通信することができま す。また、上位のSCADAまたはERPシステム(設備管理)は、OPC XML-DAまたはOPC UAに基づいたWebサービスを使用してL-ROCルームコントローラから直接情報を入 手できます。

LWEB-900完全対応

L-WEBシステムは、Webサービスを使用してL-ROCシステムと通信します。各L-ROCル ームコントローラのデバイスパラメーターと運用パラメータは、LWEB-900のSQLデー タベースと自動的に同期されます。コントローラの交換時には、データベースのバック アップから自動的に設定を復元できます。

プラグアンドプレイによるI/O統合

L-ROCルームコントローラはL-IOB IOモジュールを使用して物理I/Oを自動的に統合で きます。LIOB-IPを通して最大2台のL-IOB IOモジュールを接続できます。すべての入出 力は、L-ROCのアプリケーションで利用できるほか、L-ROCのWebインターフェース経由 でもアクセスできます。L-ROCにはL-IOBモジュールのすべての設定が保存され、必要 に応じてL-IOB I/Oモジュールに読み込まれます。I/Oモジュールを交換する際には、簡 単にいくつかの設定を行うだけで設定を完了できます。

季節的な遮光調整

特に密集した市街地では、建物が互いに影を投じてしまうことがあります。正面部分が 別の建物の影に入ってしまう場合、遮光ブラインドを開けて日光を多く取り込むことが できます。L-ROCコントローラは高性能であるため、dxf形式で建物本体と近隣の建物 の3Dモデルを計算できます。モデルは一般的な3D CADソフトを使用して作成すること も、BIM(Building Information Model)から得ることもできます。新築ができ、状況が変 わった場合には、新しい建物のみをモデルに挿入します。計算は、窓ごと、または影のゾ ーンごとに行えます。

IoT統合

IoT機能(Node.js)では、ほぼすべてのクラウドサービスにシステムを接続でき、そこで 履歴データを解析サービスにアップロードする、警報メッセージを警報処理サービス に送信する、クラウドサービス経由で制御システムの一部を操作する(例えばWebカレ ンダー/予約システムに基づいたスケジューリング)等が行えます。予測に基づいた制御 で、気象情報等のインターネットからの情報を使用することもできます。JavaScriptカー ネルでは、非標準機器に対するシリアルプロトコルの実装もできます。

lroc overview en v3

L-STUDIO

L-STUDIOは、IEC 61499に基づいた世界初のルーム・オートメーションシステムです。LROC デバイスを分散配置したシステムにおいて、L-STUDIOはどのような室内機能でも 実現できます。このオートメーションの新しいアプローチを、LOYTECでは「クラウドコ ントロール」と呼んでいます。L-ROCデバイスから構成されるクラウドで、すべてのオー トメーション機能が自動的に物理的なハードウェアにマッピングされます。オブジェク ト指向的な設計手法を採用することで、以前に実装した機能を効率的に再利用できま す。L-STUDIOのグラフィカルな開発環境では、ルームセグメントからのエリア作成も、 マウスを数クリックするだけで実現できます。エリアはフロアに紐づけられ、複数のフロ アで建物が構成されます。建物全体のアプリケーションは、建物内のL-ROCコントロー ラに自動的に配布されます。

初回の設定後も、ルームセグメントに新しい機能を追加できます。新しい機能を個々に 適用することも、すべてのルームセグメントに適用することも簡単にできます。総合的 なデバッグ機能と監視機能も用意されており、建物全体を対象にトラブルシューティン グを行えます。暖房、換気、冷房、照明、遮光ブラインド制御、セキュリティ用に、さまざま な機能のライブラリが用意されています。内蔵L-VIS/L-WEBコンフィギュレータで、L-VIS タッチパネルやL-WEBアプリケーション用のグラフィック画面をカスタマイズできます。

特長

  • 柔軟なルームセグメント管理機能を内蔵
  • 8~16のルームセグメントに対応するルームコントローラ
  • 冗長化されたIPネットワークによる通信
  • L STUDIO(IEC 61499)でプログラミング可能
  • L-IOB I/Oモジュール(LIOB-45xまたはLIOB-55x)を使用した物理的な入出力の拡張
  • バックライト付き128x64グラフィックディスプレイ、デバイス設定、および保守用
  • デバイス、およびデータポイント情報のローカル表示
  • ジョグダイヤル、またはVNCクライアントを使用した手動操作
  • ルームセグメントごとのASTTM機能(警報、スケジューリング、トレンドログ記録)
  • Node.js対応による容易なIoT統合(Googleカレンダー、Alexaや同様のデバイス、マルチメディア機器等)
  • イベント発生時にメール通知
  • データポイントで数値演算を行うための数値演算オブジェクト
  • カスタマイズされたグラフィック画面の保存
  • LWEB-900(ビル管理)、LWEB-803(監視・制御)、LWEB-802(ブラウザ)で、カスタマイズされたグラフィック画面を表示
  • L-STAT室内操作パネル対応
  • OPC XML-DA、およびOPC UAサーバ搭載
  • SNMPによるネットワーク統計情報へのアクセス
  • ANSI/ASHRAE 135 2012および ISO 16484 5:2012規格に準拠
  • BACnet MS/TP, BACnet/IPおよびBACnet/SC対応
  • BACnetクライアント機能(プロパティの書き出し、プロパティの読み取り、COVサブスクリプション)
  • 構成ツールを使用したBACnetクライアントの設定(スキャンおよびEDEインポート)
  • BACnet/IP準拠、B-BC(BACnet Building Controller)機能あり
  • BACnet/IP, BACnet/SC - BACnet MS/TPルーター内蔵、BBMDおよびスレーブプロキシ機能搭載
  • CEA-709、CEA-852、ISO/IEC14908規格準拠(LonMarkシステム)
  • LonMark IP-852(Ethernet/IP)チャネル経由でCEA-709接続
  • 動的に作成されたNVまたは静的NVに対応
  • ユーザ定義のNV(UNVT)および構
  • KNXnet/IPおよびKNX TP1接続
  • EN 13757-3準拠のM-Busマスター、オプションのM-Bus コンバータ(L-MBUS20またはL-MBUS80)経由で接続
  • Smart Auto-Connect™等のゲートウェイ機能
  • Modbus TCPおよびModbus RTU/ASCI(I マスターまたはスレーブ)
  • デバイス設定およびデータポイント監視のためのWebサーバ内蔵
  • 最大64台(モデルによって異なる)のDALI照明器具接続
  • DALI電源、16 V DC、保証電源電流 230 mA、最大電源電流250 mA
  • Webインターフェース経由のDALIデ バイスのテストと割り当て
  • グラフィックディスプレイとジョグダイヤルでDALIデ バイスの交換が可能、追加アプリケーション不要
  • 最大16個のDALIセンサー対応
  • 最大64個のDALI押しボタン対応
  • LDALI-RM5/RM6/RM8リレーモジュールに より、電力網の標準負荷の制御に対応
  • DALI-2デバイス(ドライバー、入力デバイス)対応
  • DALI-2認定、IEC 62386-101およびIEC 62386- 103に準拠(LROC-400、LROC-401のみ)
  • DALIカラーコントロール(DT8調整可能な 白色&フルカラーコントロール)
  • 照明通電テストモード対応
  • DALI非常灯の定期テスト対応
  • DALIプロトコルアナライザ装備
  • EnOcean無線デバイス接続(EnOceanインターフェース、ヨーロッパ向け外部アンテナ付き868 MHz) またはLENO-80xによる接続(LROC-402のみ)
  • LWLAN-800インターフェースによるWLAN対応
  • MP-Busによるアクチュエータ接続(LMPBUS-804で拡張可能)
  • SMI(Standard Motor Interface)対応:
    • LROC-400、LROC-401:内蔵(LSMI-80xで拡張可能)
    • LROC-402:LSMI-804が必要
  • LTE-800インターフェースによるLTE対応
  • ユーザ定義プロジェクト文書の保存

L-ROC Room Automation - Video